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13歳未満に性的暴行、女子トイレ天井に小型カメラ… 流山の小学教諭ら免職 千葉県教委 懲戒処分、22年度の半数がわいせつセクハラ

 

千葉県教委は8日、強制性交や強制わいせつなどの疑いで県警に逮捕された小中学校の教諭3人を懲戒免職処分とした。監督責任として、3人が勤務していた学校の校長3人をいずれも減給3カ月(10分の1)とする処分も発表した。  

 

県教委などによると、流山市立鰭ケ崎小学校の水沼宏嘉教諭(30)は昨年11月と今年1月、県内で13歳未満の女性に性的暴行を加えるなどした。教諭は強制性交容疑などで逮捕され、地検松戸支部は1月の事件について、強制性交罪で起訴している。教諭は「大変なことをしてしまい申し訳ない」と謝罪しているという。  

 

佐倉市立井野小学校の川島孝太郎教諭(31)は昨年12月~今年2月ごろ、県内で複数回、13歳未満の女子児童にわいせつな行為をした。佐倉署が2月、強制わいせつの疑いで教諭を逮捕した。教諭は事実関係を認め「謝っても謝りきれない」と話している。

 市川市立第五中学校の兼村豪教諭(34)は2021年春ごろから今年2月、同校で複数の女子トイレの天井に、火災報知機に似せた小型カメラを設置して盗撮した。建造物侵入容疑で逮捕、起訴されている。教諭は県教委の聞き取りに「多くの人に迷惑をかけた」と話した。  

 

本年度の県教委の懲戒処分件数は22件(監督責任除く)で、うち11件が「わいせつセクハラ」に関する処分だった。会見で佐々木悟教育次長は「公務員倫理が厳しく問われる中、6件もの処分を行うことは遺憾。特にわいせつ事案が発生したことは県民の信頼を大きく裏切り、深くおわびする」と謝罪した。