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「腎臓移植」手術数は府内トップの病院だが…医師5人退職、手術できない事態に

京都府立医大病院京都市)で腎臓移植手術を担当する医師6人のうち5人が退職し、今春以降、手術ができなくなっていることがわかった。同院は高度な医療を提供する特定機能病院で、腎臓移植手術数は府内トップ、国内でも上位に入る。医師の大量退職により手術が止まるのは異例だ。同院は、移植を待つ患者に他の病院を紹介する手続きを進めている。

 同院によると、退職した5人はいずれも移植外科に所属。同科は2018年に教授が定年退職した後、教授が不在だった。2月に医師1人が「転職する」と言って辞めた後、3~4月に3人が相次いで退職。5月にはトップの准教授が退職し、医師が1人になった。

 同院は退職理由を明らかにしていないが、一部の医師は病院の移植手術に関する人員体制について不満を訴えていたという。