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「俺、情報流せます」守秘義務違反で元福岡県警田川署巡査長に懲役1年2カ月求刑

 警察官が暴力団組長や知人の依頼で捜査情報などを漏らした事件で、地方公務員法違反(守秘義務違反)の罪に問われた元福岡県警田川署巡査長の被告(35)の初公判が5日、福岡地裁(神原浩裁判長)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。

検察側は「立場を悪用したあるまじき行為で信頼を失墜させた」として懲役1年2カ月を求刑した。判決は26日。  

起訴状によると、被告は2021年8月から今年6月にかけて、署に設置された照会用端末を操作して入手した6人分の捜査情報など計7件を組長ら4人に漏らしたとされる。  

検察側は冒頭陳述で、被告が借金返済をギャンブルの稼ぎで補おうとして、ギャンブル代を必要としていたと指摘。

借金を申し込める知人との関係を続けたいと考えたことが動機につながったと説明した。  

被告は知人から、留置場にいる知り合いが妻と連絡を取れるように手配してほしいと依頼され、それをかなえると、報酬として40万円を受け取ったこともあった。情報を漏らしていた別の知人には「俺、警察で何でもできますよ。情報を流せます」と自慢げに語っていたという。