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裁判の非公開やり取りを防衛省職員が無断で録音 詳細「調査中」

 横浜地裁横須賀支部で11日に開かれた国が被告となった民事訴訟の手続き中、国側の指定代理人として出席した防衛省の職員が非公開のやり取りを無断で録音していたことが12日、判明した。原告側の代理人弁護士が横浜市内で記者会見して明らかにした。民事訴訟規則は裁判官の許可を得ない録音は禁じている。防衛省は取材に対し無断で録音したことを認め、詳細については「調査中」とした。

 

無断で録音されたのは、米軍横須賀基地の従業員の女性が、長時間労働などに対する損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続きでのやり取り。原告側は、職員の処分などを求めている。  

 

原告側の代理人弁護士によると、退席した国側の指定代理人が残した書類ファイルの下にICレコーダーが置かれていた。裁判所がデータを確認すると、7月以降の複数の弁論準備手続きのやり取りが録音されていた。防衛省の職員は担当裁判官に「内部の打ち合わせで使うため」という趣旨の説明をしたという。  一方、防衛省も、この職員が無断で録音した理由や事実関係を調べている。