東日本第一地域新聞 

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2月第2週の話題 カキ殻問題

カキ貝殻を捨てる

過料5万円「禁止条例」制定へ 千葉・市川市 身だけ取り出し大量投棄が問題

 

市川市の江戸川河口部で、食用にカキを採る人が身を取り出した後の殻を大量に捨てる行為が問題になっているため、市は8日、河川敷周辺へのカキ殻の投棄を禁じる条例案を策定したと発表した。議会の可決を経て、4月からの施行を目指す。

 

洪水対策として開削され「江戸川放水路」とも呼ばれる川の河口部は、淡水の河川水と海水が混じる汽水域を好むカキが多く生息する。漁業権が設定されていないため、数年前からカキを採る外国人らの姿が目につくようになった。水遊びの子どもたちが捨てられた殻でけがをすることもあり、昨年から、在住外国人と地元住民らで結成した市民団体が回収作業に乗り出している。

市が制定する条例の名称案は「江戸川放水路におけるかき殻等の投棄禁止条例」。対象区域は、行徳可動堰(ぜき)から下流の首都高湾岸線・市川大橋までの約2.7キロで、違反者には5万円以下の過料を科すことができるとした。

 田中甲市長は「市民が親しめる水辺空間を維持するため、条例案により市の意思を示した」と話した。