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9月8日の話題

元警部補に懲役1年6月求刑 証拠品書類廃棄の罪 埼玉

埼玉県熊谷市で平成21年に小学4年の男児が死亡したひき逃げ事件で、紛失した遺品の腕時計に関する捜査書類を廃棄したとして公文書毀棄の罪に問われた県警の元警部補、の公判が20日、さいたま地裁(任介辰哉裁判長)で開かれ、検察側は懲役1年6月を求刑した。

弁護側は十分に立証されていないとして無罪を主張した。公判は結審し判決は3月7日に言い渡される。

検察側は論告で、被告には書類上でつじつまを合わせるために書類を廃棄する強い動機があったと指摘し「自己保身目的の身勝手な犯行だ」と断じた。

弁護側は、廃棄した日時などが特定されておらず、被告にはその動機もないと訴えた。

起訴状によると、被告は交通捜査課で、小4の小関孝徳君=当時(10)=が自転車で車にはねられ死亡したひき逃げ事件を担当。事件当日に孝徳君が身に着けていた腕時計を証拠品として保管中に紛失したことを隠すため、27年9月、証拠品に関する書類2通をシュレッダーで裁断したとしている。