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太子町の服部千秋町長(62)は失職

前教育長のセクハラ疑惑への対応を巡り、町議会が不信任決議を可決した兵庫県太子町の服部千秋町長(62)は5日午前、議会を解散せず失職し、出直し町長選に立候補する意向を表明した。失職は7日付。町長選の投開票は50日以内と定められており、11月13、20日のいずれかになる見通し。

服部氏は5日午前に会見し、「不信任の理由は的を射ていない。私自身が良いのかどうか、住民の皆さまに判断を仰ぐことにした」と議会解散を避けた理由を説明した。  太子町では8月、前教育長が教育委員の女性に対するセクハラ疑惑で辞職。積極的に調査をしない服部氏の姿勢に議会が反発を強め、9月26日に出席議員の4分の3以上が賛成し、不信任決議が可決された。  服部氏は県立高校教諭、同町議を経て2016年に無所属で町長選に初当選し現在2期目。副町長の人事案が計3回否決されるなど町議会と衝突を繰り返してきた。21年には一部町議が辞職勧告決議案を提出し、否決されている。  

兵庫県内で首長の不信任による失職は2007年の加西市以来15年ぶり。