東日本第一地域新聞 

(公式)東日本第一地域新聞社 運営ブログサイト

千葉地裁に続き高裁でも・・運転中の意識障害 千葉県野田市で3人死亡事故 2審も無罪「予見の認定難しい」

3年前、千葉県野田市で乗用車を運転中に意識障害を起こし、男女3人をはねて死亡させたとして、過失運転致死の罪に問われた男性の控訴審判決で、東京高裁は11月10日、無罪の1審判決を支持し、検察側の控訴を棄却しました。  

この事故は、2019年3月、野田市内の交差点で乗用車を運転していた男性会社員が意識を失って、車が歩道に乗り上げ、いずれも70代の男女3人がはねられて死亡したものです。  

1審の千葉地裁松戸支部は、2022年3月、「運転中に意識障害が起きるとは予見できなかった」などとして、男性に無罪を言い渡し、検察側が控訴していました。  

10日の2審の判決で、東京高裁の細田啓介裁判長は、事故前の医師の診断などから「意識障害を起こし、正常な運転が困難になる恐れを男性が予見できたと認定するのは難しい」と述べ、無罪の1審判決を支持しました。  

東京高検は「判決内容を十分に検討し、適切に対処したい」とコメントしています。