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生後14日、名前ない娘に手をかけた 母を悩ませた「300日」の壁

女の子は、「名前」がないまま、わずか14日の短い生涯を終えた。首を絞めるなどして殺害した罪で起訴されたのは、母親(26)だった。哺乳瓶やベビーカーを買いそろえ、新たな命の誕生を心待ちにしていた被告が、なぜ我が子に手をかけたのか。判決後、裁判長の言葉に涙を浮かべたわけとは――。

 広島地裁で9月30日にあった裁判員裁判の初公判。被告は、白のカッターシャツに黒いパンツ姿で法廷に現れた。毛先の半分ほどは茶髪で、根元は黒。長い髪を後ろで束ねていた。

 広島市安佐北区内の自宅で昨年7月、自ら産んだ生後14日の娘を殺害した――。検察官が起訴状を読み上げると、被告ははっきりとした口調で「間違っていることはありません」と答えた。