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50代男性警部補が逮捕、処分 京都府警は発表せず隠蔽か

妻とけんかした際、仲裁に入った家族を突き飛ばしてけがをさせたとして、京都府警が7月、傷害容疑で右京署の50代男性警部補を現行犯逮捕していたことが29日、府警への情報公開請求で分かった。府警は当時、事案を発表していなかった。府警は15日に警部補を傷害容疑で書類送検し、所属長訓戒の内部処分とした。

 府警によると、7月中旬の午後8時半ごろ、京都市の自宅で警部補は妻とけんかになり、仲裁に入った家族を突き飛ばした。家族は転倒し、右まぶた付近を切るけがをした。

 別の家族が110番し、駆けつけた警察官が午後9時20分ごろ、警部補を傷害容疑で現行犯逮捕した。府警は、警部補が容疑を認めて証拠隠滅と逃走の恐れがなく、被害者が事件化を望まなかったことから、約4時間半後に釈放した。警部補は「反省し、後悔している」と話しているという。

 府警は逮捕の事実を発表しなかった理由を「留置前に釈放したため」としている。府警監察官室は「職務倫理教養を徹底する」とコメントした。