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警察官、反則切符をシュレッダーに「交番が片付かずイライラ」警察官としてあるまじき行為

同僚警察官が作成した交通反則切符などをシュレッダーで裁断したとして、広島県警は2日、警察署の交番に勤務する男性巡査長(28)を公文書毀棄(きき)の疑いで書類送検し、減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。巡査長は「迷惑をかけた」と容疑を認め「交番の掃除や片付け、整理整頓がされておらずイライラが募った」などと話したという。巡査長は同日、依願退職した。  送検容疑は6月29日、同僚が交番に保管していた作成済みの交通反則切符や現場の図面など公文書計6枚をシュレッダーで裁断したとしている。  県警監察官室によると、前日に反則切符を作成した警察官が、書類がなくなっていることに気づいた。県警の調べに巡査長は、当番で交番に出勤したところ、掃除などがされておらず腹を立て「前日の当番を困らせてやろうと思った」と動機を説明した。反則切符などは、裁断された紙片を数日かけて組み合わせて復元したという。  中上敏彦首席監察官は「警察官としてあるまじき行為。再発防止に取り組むとともに、県民の信頼回復に努める」とコメントした。