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「事故、事故」「帰れ、帰れ」現場で警官が放った言葉 失明の高校生側、県警の説明に反論

沖縄市の路上でバイクに乗った高校生が警察官に暴行され失明した事件で、高校生の代理人弁護士が10日記者会見し、発生直後の現場にいた複数の警察官が駆け付けた友人たちに「事故、事故」「帰れ、帰れ」などと言って解散させていたことを明らかにした。友人たちが撮影した動画や聞き取りで確認したという。

 

県警は2日の記者対象の説明会(レク)で、加害警察官も現場にいたと説明。友人たちが「警察に警棒で殴られた」と主張したため、接触した者がいないか確認したところ、加害警察官が「自分ではないか」と上司に報告したという。  弁護士は警察官による「事故、事故」などの発言は、加害警察官が高校生との接触を自己申告したという説明に合致しないと疑問視。「仮に自己申告があったのであれば、初動捜査の不手際が明らかだ」と主張した。  レクの内容全般についても「私たちの認識と異なることや謝罪の際に言及されなかったことがあり、ショックを受けている」と述べた。  加害警察官が高校生を停止させようとしたとの県警側説明に対し、弁護士は「高校生は停止を求められていない。声をかけられることもなく、突然棒のようなもので殴られた」と反論した。つかみかかったという説明にも「つかみかかられたという認識はなかった」と話した。  県警監察課は「レクの説明には変更はない。コメントは差し控えたい」と述べた。少年と警察官の証言が食い違っていることは認識しているとした上で、「客観的な証拠など総合的な捜査で判断した」と語った。